これからの政治を考える上で、われわれが常に注意しておかねばならないことが二つある。
ひとつは、われわれがかつて『バブル』と呼ばれた時代を経験しているという点だ。
ぼくは、バブルが日本人に与えた影響は意外に大きいと受け止めている。
たとえば『成り金』は日本人の忌むべき言葉の一つである。
広辞苑にも「多く、その人を軽蔑して用いる」と書いてある。
ところが、広辞苑に書かれている言葉そのものの意味「急に金持ちになること。また、その人。」については、現代社会ではむしろ軽蔑される人から尊敬される人に180度転換してしまっているのである。
ぼくは、これがバブルの影響だと断言するつもりも自信もないが、この評価の劇的な変化がバブルの時期を境にして起こってきたのではないかと密かに疑っている。
もう一つの注意すべき点は、この国ではつねに大多数の人が政治に参加していないという事実である。
これは投票率を見れば明らかだ。
したがって、サイレントマジョリティーの存在を必ず意識しておかねばならない。
むしろそうした配慮ができるのが議会であり議員であろう。たとえば『教育』『医療』『福祉』という分野にも『教育バウチャー制』『メディカルツアー・自由診療』『ユニット型特養ホーム・有料老人ホーム』など格差に結びつきやすい議論や制度の導入が進んでいる。
はたしてこのような「制度の格差」を国民がのぞむやいなや。
あくまで選択の権利を有するのは国民である。
そのときに、判断基準となる質の高い情報を国民に提供することは当然として、あとはどのようにして一人でも多くの有権者に『選択に参加』してもらうかである。
※ちょっと綺麗にまとめすぎでますね。議会開会中はあまりに忙しくて更新頻度が減ってしまいます。
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