平成20年度当初予算案が公表された。3年連続の赤字当初予算案となっている。
言うまでもないことだが、日本経済が米国経済に大きく左右されるように、千葉県財政は日本国財政に大きく左右される。
したがって、千葉県議会で千葉県財政を議論するには、まず政府予算がどういうことになっているのかという議論がまずなされねばならない。
不思議な言葉の一つに『プライマリーバランス』と言うものがある。
この言葉はいつの間にか出てきて、しばらくして各会各層の人たちが使い出した。
少なくとも私が経済学を学んでいたときには無かった言葉だ。
世界のどこかに存在していたのかも知れないが、日本の中では聞いたことがなかった。
ただ、1980年頃出版された野口悠紀夫氏の『財政赤字の経済学』の中では、『プライマリーバランス』という言葉こそなかったものの考え方は書かれていたように記憶する。(古いことなので自信はない。少なくともドーマーの定理については書かれていたように思う。)
さて、このプライマリーバランスをゼロにするのだという。
まずそれが第一段階であることは論を待たない。
そのためには歳出を増やさないことが一番わかりやすい。
GDPや歳入と異なり、歳出は自ら決定できる。苦痛はあれ。
国も社会保障費の止められない伸びと人件費などのほとんど削れない費用(退職者の伸びを考えればこれもしばらくは増える一方だ)が予算の大半であることを考えればどこを減らしてくるかは容易に想像がつく。
すなわち公共事業と交付税に代表される地方への配分である。
国が『プライマリーバランス』をゼロにします、という以上これは避けられない。
これを想定した上で県財政を議論しなければならないのである。
勝手ながら次回の質問に使うために、中途ですが「以下略」とさせていただきます。
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