日別アーカイブ: 2007年10月1日

地方行政、譬えてみれば地球寒冷化

来年3月に、わが千葉県にて『G20 グレンイーグルズ閣僚級会議』が開催されることとなった。
地球環境について実りある対話を期待したい。
地球は太陽からのエネルギーによって生かされているが、地球全体に均等にエネルギーが注がれているのではない。
どうしても太陽エネルギーが真正直に当たるところとそうでないところが生じる。
したがって、赤道付近はどんどん暑くなるし、極地はどんどん寒くなる。平地は暖かく、山岳地は寒い。
ところが地球のダイナミズムは、そのような熱エネルギーの偏在を一定以上は許さず、大気の流れなどでエネルギーを均等化させる。
赤道付近で生まれる台風などがその好例であろう。
この構図はどこかで見たことがある。そう、地方と都市の関係そのものである。
カネは都市に落ちる。都市はどんどん豊かになる。その一方で、陽光が降り注ぐように好景気だとしても地方はどんどん冷え切っていく。
では、この循環を均等化させるものは何か?
地方交付税が「台風」だった?と言えるのかも知れない。
地方は「熱エネルギーの循環を弱めれば生きていけない」と主張する。「エネルギーそのものをよこせ」とも主張する。
これは正しい認識であり、正しい主張だ。
しかし、より重要な事実は太陽エネルギーそのものが減少しているということなのである。
まず、国も地方も関係なく力を合わせ太陽エネルギーを増大化させることに智慧を絞らねばならない。
国も地方もエネルギー利用を節約せねばならないのは当然だ。しかし、少なくとも太陽エネルギー増大化については、国という機関、地方という機関の問題だと捉えているうちは、とても解決するとは思えないのである。