実質単年度収支の赤字とは

今朝の読売新聞に『実質単年度収支連続赤字』という銚子市の決算見込みが報じられました。
この見出しは何を意味するのでしょうか。
地方公共団体の「収支」は一つではありません。
まず、単純に歳入から歳出を引いた『形式収支』です。形式収支から翌年度に繰越す財源を引くと『実質収支』です。
これが、まさに年度における収入と支出の差です。
記事には『17年度の実質収支から16年度の実質収支を引いた上で』と書かれていますが、これを『単年度収支』と言います。
これが黒字なら、その自治体の余剰が増えるか、あるいは過去からの赤字が減ることになります。
記事には『実質収支は2億3758億円の黒字だったが、これは貯金にあたる財政調整基金から3億円を繰り入れたため』とあります。
もしかしたら、単年度収支も赤字だったのかも知れません。単年度収支から財調の3億円を引いた『実質単年度収支』は赤字ですから、銚子市は連続で債務が増えたことを意味します。
銚子のように急激に人口が減少してきた自治体は何処も苦戦しています。格好のよい解決策は残念ながらありません。
財政立て直しは王道しかないのが現実です。地方の財政運営はますます難しくなる時代となりました。


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