民主党が真っ先にやらねばならないこと(第496回)

民主党のマニフェストが破綻したことは今さら言うまでもなく明らかなことだ。
何よりも数字が明確にそれを示している。
民主党はマニフェストの中で、予算の組み替えとムダ削減で2013年度に16兆8000億円の財源をねん出すると豪語していた。
そして、民主党の計算では2011年度には12兆6000億円を確保するという約束だった。
ところが、実際に確保できたのは3兆6000億円だった。
つまり、差し引きで9兆円の財源捻出が出来なかったのである。
ごくごく普通の人の感覚であれば、収入が確保できないのに支出するのは無謀であり、行きつく先は破産ということになる。
したがって、真っ先に支出を見直さねばならないはずなのに、民主党は全くその気がない。
これは国民との契約だとばかりに、子ども手当や高速道路の無料化や農業の戸別所得補償などの支出はマニフェスト通りにやろうとする。
収入が破たんすれば、支出も破綻するのは当たり前のことだ。
民主党は真っ先にマニフェストの歳出面も見直さねばならない。
確保できた3兆6000億円までマニフェストの歳出を落とすべきなのである。
そして、政策は失敗したら政権の座を降りるという当然の責任の取りかたをすべきである。そうでなければ政権交代可能なシステムの導入自体を民主党自らが否定することになってしまう。


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