放射線の安全性・危険性

大原先生にお話を伺った市町村会館

松戸市を含め県北各市の放射線量が公表されました。
また、松戸市は学校のプールでの測定も始めますので、市民に対する情報公開という面では前進したと思います。
問題は公表された放射線量が安全かどうかが結局のところよくわからないということです。
実は、放射線量と健康についての調査は広島、長崎に投下された原子爆弾の調査くらいしかありません。
あとはどの程度公表されているかわかりませんが、スリーマイルとチェルノブイリの両事故でしょうか。
そうしたなかで、5月27日に福島県は全県民200万人を対象にした健康調査を実施する方針を決めたといいます。
ネット上では、これについて県民からは反発の声が上がりました。「我々はモルモットではない」と。
土浦協同病院の大原先生によれば、仮にがんの発生率を調べるとして、CT検査をすると結果的に検査のための放射線量の方が受けている放射線量よりも大きくなってしまう矛盾が生じると言います。
かと言って、血液や尿の検査で放射性物質の健康への影響を調べることができるのか疑問です。
しかも、外部被ばくについてはともかく、内部被ばくについては実はほとんどわかっていないという現実もあります。
福島県の健康調査は、実際のところどういう手法で実施するのかわかりませんし、有意なデータなのかもわかりませんが、今後の状況だけは注視していこうと思います。


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