中央省庁の地方移転

世界の地震図 (1)新聞各紙は、省庁の地方移転を報じています。文化庁は京都に、消費者庁は徳島に、総務省は和歌山にそれぞれ機能の一部を移転するとのことです。
当初の掛け声からはあまりに尻すぼみとも言えますし、大多数の人からすれば想定通りなのかもしれません。
私は「中央省庁の地方移転」という方針に対し、「千葉県に農林水産省を」と主張しました。県の回答は「千葉県は移転先の対象外」というものでした。そんなことは言われなくとも分かっているのです。国が言っていることには決して逆らわないという県の姿勢にがっかりしたのでした。
私は、平成16年6月議会で文化振興の面から東京一極集中を批判しました。しかし、文化は一例であって、本当は国の存亡に関わる災害対策の面から議論しなければならない重大課題です。
首都圏に数十年以内に大規模地震があるということは「国」が指摘しているのです。そうであれば「首都移転」こそ議論を復活させねばなりません。ところが、行政のごくごく一部機能の移転でお茶を濁すとのこと。
首都直下地震に切迫感が感じられないのはこんなところに一因があるのかもしれません。


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