民話駅伝 in ちば(第160回)

「民話駅伝 in ちば」の大多喜会場に参加させていただいた。
このシリーズは各地の民話の語り部の方々が、10月14日の市原を皮切りに1月27日の流山まで駅伝形式に語り繋いでいくという発想である。
つまり大多喜町の場合は「夷隅民話の会」のメンバーが中心に語っていただくのだが、大多喜の前の佐倉市で語った「市民カレッジ語りべの会さくらっ古」のメンバーが一人ないし二人参加する。そして、今度は「夷隅民話の会」のメンバーのうち一人ないし二人が、次の柏での会で語るという意味で『駅伝』なのである。
各地の民話の語り部たちが交流できるうまい手法である。
ここ大多喜会場には市原からの方、勝浦からの方が来て語ってくださった。
折りしも、今日は千葉市内では国際千葉駅伝の日でもあり、本物の駅伝では見事日本チームがケニアをおさえて優勝した。これは蛇足。
今回の大多喜での会は、町立老川小学校が会場となったが、まず斬新な小学校の設計にびっくり。木造を根幹にした華麗な校舎が紅葉と緑に包まれ、教育環境としては申し分ない学校であった。
そんななかで、「おせんころがし」や「河童がくれた壷」、「ひひの田五郎」など悲しくて、面白くて、少し怖い民話を堪能した。
いただいたレジメの中に『いつまで続けて行けるやら心配です』とあった。
考えてみたら、こういう民話を聞くのは私も小学生以来かと思う。何とか応援していきたいと痛切に思った。


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