いすみ鉄道の再生を(第167回)

1月9日に、いすみタイムス社を訪問した折、いすみ鉄道の社長公募の話題となった。
いすみ鉄道は、いすみ市の大原駅と大多喜町の上総中野駅を結ぶ営業キロ26.8キロメートルの典型的なローカル線である。
上総中野駅からは小湊鉄道に接続しており、JR内房線の五井駅へつながっている。つまり、房総半島のど真ん中を鉄道によって横断できるのである。
ところが、道路網の整備や沿線地域の少子高齢化などにより利用者減少に歯止めがかからない。そこで、民間的経営感覚を取り入れた経営改善を図るべく代表取締役社長の公募と言うドラスチックな策に打って出たのだ。
さて、いすみ鉄道再生のためにどんな手法があるだろうか?
まず思いつくのが『無記名式定期券』である。
家族など誰でも使える定期券は利便性が高い。たとえば自転車通学をしている高校生なども購入するようになるのではないか?
次に、自転車を載せてよいことにする。
ツール・ド・チバの成功でもわかるように自転車は人気の高い乗り物だ。自転車を載せることができれば観光客を呼び込めるのではないか?
最後は、やはり話題づくりであろう。
いすみ鉄道は、この1月6日に大多喜高校演劇部のメンバーが車内で幕末を背景にした演劇を披露した。今回が2回目である。
こういう秀逸なアイデアを実行できる鉄道をむざむざと廃線にしてはならない。
公募社長誕生によって、いすみ鉄道が千葉県観光の牽引車になるよう心から期待する。
いすみタイムスの皆様には和やかなひと時をありがとうございました。


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