進化したのか? 決算カード(第408回)

県知事部局から前向きの答弁を引き出し、県政を動かして行くのが議会質問の大きな役割である。
しかし、その答弁通りの実行がなされたかのフォローもさらに重要である。
平成21年12月議会での答弁通りに市町村決算カードがどこまで進化したのか検証をしてみたい。
「平成20年度の決算状況」について、総務省の従来のものと千葉県のホームページに新しく掲載されたものとを比較してみた。
千葉県のもので充実したのは以下の通りである。
?人口集中地区人口
?地方公営事業企業会計の状況
「歳入」「歳出」「実質収支」が記載された。
?一部事務組合等の加入状況
普通会計からの一部事務組合への負担金・繰出金が記載された。
?第三セクター等に対する債務保証または損失補償の状況
これによると松戸市は土地開発公社へ約81億円の債務保証ないし損失補償をしている。
?公共施設の整備状況
松戸市は道路舗装率97.1%、上水道普及率90.7%、下水道普及率84.1%だとわかる。
?平成20年度大規模事業一覧
これによるとクリーンセンター基幹整備14億5500万円、小金中学校新増築10億8400万円、紙敷土地区画整理事業公共管理者負担金10億4700万円、道路改良9億1600万円、紙敷土地区画整理事業補助金8億700万円を使ったことがわかる。
?地域指定等の状況
?市町村税徴収率の滞納繰越分

項目の充実具合からみて相当進化したと言えると思う。
その一方で、限られたスペースの中でこれらの掲載のために省略されたものもある。
たとえば、地方特例交付金の内訳や国民健康保険事業会計の状況などである。
客観的に見てこれらの省略はやむを得ないと思う。
これらのデータ項目は時代によって当然変化していくものだ。
現時点ではほぼ満足できるが、今後も見守っていきたい。
松戸市の病院事業会計をみると、一般会計からの繰出金が総務省のデータと松戸市のデータが異なっている。
もちろん松戸市が正しいに違いない。
総務省のデータ29億4504万9000円は、29億3704万9000円の間違いだろう。800万円ほど食い違っている。


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