『日本火山の会』代表のTさんから、京都大学の研究チームが、東日本大震災に伴い秋田駒ヶ岳、栗駒山、蔵王、吾妻山、那須岳が局地的に5センチから15センチほど沈降していることを発見したことを教えていただきました。
詳細はわかりませんが、南北300キロに渡る東北地方の背骨をなす山岳のうち、火山のみが沈降しているとなると、地下深くのマグマが活発化したのではないかというのが、素人としての見立てです。
ただし、一つの山岳であっても実に巨大です。5センチから15センチの沈降というのは、小さな岩の欠片一つ分ほどのものですから、「15センチ沈降したと言われてもなあ」というのが正直な気持ちです。
それと同時に、こうした微細な変化を割り出してしまう人工衛星「だいち」の存在、「だいち」に搭載されたレーダーやGPS機能の凄さには驚くばかりです。
火山は、噴火直前には地下のマグマだまりにマグマの貫入が見られ、山の体積が増える、すなわち山が膨らみます。それが逆に沈降したというのですから地球の不思議さはまだまだ人類の手におえるものではありませんね。
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