情報不足の中国・鳥インフルエンザ

今日の朝刊各紙、たとえば日経新聞には『中国、野鳥からウイルス検出』という記事がありました。
『中国農業省は16日、江蘇省南京の野鳥のハトから鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)を検出したと発表した』というのです。野鳥からは初めてのウイルス検出です。
インターネットで検索してみると、すでに感染者78人、死者16人と報じていますが、私が知りたい情報が本当にありません。感染者がどういう人かも知りたいし、南京の状況を特に詳しく知りたいのです。
いろいろ当たっていくと、週刊東洋経済4月20日号に『4月4日、江蘇省南京市内のマンション敷地内で大量のスズメが突然死する事件が発生した。報道によると、突然、樹木から数十羽のスズメがバラバラと落下、路上はスズメの死骸だらけになった』というにわかには信じがたい内容が掲載されています。
私は、2年前の2011年6月11日の県議会で鳥インフルエンザ問題を取り上げ、次のような発言をしました。
『H5N1のような強毒性ではない、弱毒性のウイルスももちろんありますが、鶏の間で弱毒性のH7などのウイルスが流行してまいりますと、半年ほどで強毒性になっているという事例がメキシコやチリなど幾つかの地域で見られております。したがって、我が国においても、たとえ弱毒性であっても仮に封じ込めに失敗したらいつか必ず強毒性になるという危機感を持って対処していかなければなりません。』この時触れたH7の弱毒性ウイルスが、とうとう今回、強毒性となって中国で猛威を振るっているのです。
これを私たちは手をこまねいて良い訳がありません。まだ渡り鳥の来ない季節であるとか、これからウイルスが弱まる季節を迎えるという楽観論ではなく、中国に対してできる限りの応援をすべきだと思います。
すでに人類とウイルスの戦いは始まっているという意識を持たねばならないのだと思っています。


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