越すに越されぬ隅田川

3日前の公明新聞『北斗七星』にこんなことが書かれていました。
『東京都の「帰宅困難者対策条例」が1日から施行とのニュースに、まざまざと「3・11」の夜を思い出した。職場に泊まることにし、コンビニに買い出しへと表通りに。渋滞する車道にまではみ出しながら歩く人の列。コンビニにも、もう食べ物はなかった。駅はすでにシャッターを下ろしていた◆東日本大震災の際に、都内で発生した帰宅困難者は約352万人と内閣府は推計する。これが、首都直下地震の発生の場合には517万人に膨れ上がる。』
同じ日の日経新聞には『帰宅困難者向け200施設』と言う見出しの記事がありました。
『東京都は1日、帰宅困難者対策条例の施行に合わせ、災害時の一時滞在施設として、都所有の200施設を指定したと発表した。一時滞在施設に指定したのは都立高校100校のほか、都庁舎、東京国際フォーラム、東京国際展示場など。・・・』
千葉県には、東京への通勤者・通学者が多数いますので、東京都の施策にもアンテナを張っておかねばなりません。
そこで、東京駅から千葉方面へ徒歩で帰る想定で地図を広げてみますと、最初の関門として隅田川をどう越えるかと言う問題に突き当たります。
東京駅から東へ向かうと永代橋です。しかし、永代橋に出る永代通りは液状化危険地帯です。では、その北の隅田川大橋、清洲橋、新大橋、両国橋がいいのかとなると、いずれも橋に出る前に倒壊危険地帯があります。
特に新大橋をわたった森下の周辺は倒壊危険地帯かつ火災危険地帯ですので、新大橋は避けるのが賢明に思います。
このほかにも駒形橋や厩橋を渡った東駒形も倒壊、火災との危険地帯ですので、両国橋が無難かもしれません。
現実には隅田川を越すことも慎重であるべきで、やはり大原則として無理に帰ろうとしないことが大事なのでしょう。
(※具体的地名を上げることにためらいもありましたが、公開情報なので書かせていただきました)


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