松戸、柏、小金の三角関係とは

今年は松戸市が誕生して70周年だと言います。大変おめでたいことであり、心からお祝いしたいと思います。
そのうえで、「ちょっぴり異議あり」なのは、私の住む小金町が松戸市に編入されたのが昭和29年だからです。
つまり、小金町から見ると来年2014年が松戸市編入60周年にあたるわけで、来年こそ小金町としてのお祝いがあってもよいと思うからです。
昭和29年当時、松戸市と柏市そして小金町の三者は、実は非常にややっこしい三角関係にありました。
松戸市と柏市は、どちらが小金町を編入するかで大変な争いをしていましたし、小金町も松戸派と柏派とに町民が二分して大騒動を起こしていました。
柏市は、小金町を合併して東葛市になるという目論見でした。そして、柏派が多数を占める町議会では柏との合併を決議します。
ところが、町民は大多数が松戸派だったために大反対運動を展開。結局、千葉県が調停に乗り出します。
その結果、やはり町議会の議決は重いので、「まず柏市と合併して東葛市となる。そのうえでどうするかを再度町民で決める」ということになりました。
その結果、昭和29年9月に柏市と合併して東葛市ができ、その後、東葛市から松戸市へ編入されなおすという経緯をたどりました。
柏市は、小金町が抜けてしまえば東葛市を名乗るのも癪?だと思ったのか、11月には柏市に名称を戻しました。
したがって、2か月間だけ柏市プラス小金町の東葛市が存在していたのです。実にややっこしい三角関係ですね。
私は幼稚園中退で松戸市へ引っ越してきましたが、母方の実家は小金にあります。しかしながら、こうした話を聞いたことは誰からも一度もありませんでした。
松戸市の小学生が学ぶ副教材『伸び行く松戸市』にも書かれていなかったと思います。もしかしたら、書くことのできないような状況があったのかも知れません。
三角関係と言うのは、やはり触れない方が良いということなのでしょう。


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