黒部川のボート転覆事故

お昼に県本部から電話がありました。
東庄町でカヌーが転覆し15人が行方不明だというのです。
ちょうど2月議会の打ち合わせで公明党県議全員が県庁に集まっていましたので、教育庁、警察本部から情報収集する一方、地元東庄の山崎町議、香取の田代市議、小野市議と分担して連絡を取りました。
赤間県議、秋林県議と私の3名が現地へ急行することを決め、阿部県議がプリントアウトしてくれた地図を胸ポケットに入れて赤間さんの運転で飛び出しました。
東関東自動車道路に入ったあたりで、NHKのニュースで全員救助され命の別状なしと流れ、ひとまずは安心しました。
この事故は千葉県競技力向上推進本部が主催する「ちばジュニア強化事業」であり、県内外の9つの高校から生徒39名、教員14名が3泊4日の合宿に参加していました。
この日はシングルスカルのボートで34名が出艇し、うち18艇が強風などで転覆しました。
東庄町の山崎町議は自宅で防災無線を聴き、内容はよくわからなかったものの町役場へ飛んで行ったそうです。
その町役場で、われわれ3人と地元の山崎さん、田代さん、小野さんと落ち合い、まずは現場を見に行きました。
写真が黒部川の小見川ボート場ですが、強い風で白波が立っています。
6人が病院に搬送されましたが、ともかくも命に別条がないとのことでこのブログを書くことができます。
私も学生時代に文部省主催の大学山岳部リーダー研修に参加した経験があります。かなりハードな訓練で非常に勉強になりました。雪上技術に自信が持てるのもこの経験があればこそです。
その一方で、私の参加した研修では重症者が2名でましたし、数年後にはお二人が訓練中に亡くなっています。
積雪期の日本アルプスクラスの山にメンバーを連れていくという重い責任を負うリーダーたちの研修ですから厳しいのは当たり前ですが、技術を磨くことと安全のトレードオフは常に悩ましい問題です。
黒部川の現場に立ちながら、あの吹雪の北アルプス・剣沢でのハードな訓練を思い出していました。


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