国会議事堂の探検

今朝の日経新聞に『8階に知られざる「ダンスホール」 国会議事堂中央塔』という記事がありました。
『政界回り舞台』という囲み記事ですが、そこにはこう書かれています。
『ピラミッド型の屋根がある部分は中央塔と呼ばれ、ここには国会議員も特別な機会しか入れない「開かずの間」がある』
掲載の写真にはダンスホール風の結構広い円形の部屋の中央に螺旋階段が天井へ、そしてさらにその上へと続いています。
私は22歳の大学卒業間際に国会で働き始めましたので、この『開かずの間』に一度だけ入れてもらったことがあります。
エレベーダーも人目につかないところにあり、全体としてうす暗い空間です。
この8階のホールはかつてはダンスホールとして使われていたそうですが、私が入った時にはポツンと電話機が置かれているだけの洋間でした。
私は、やはり一番興味のある中央の螺旋階段を昇らせてもらいました。どうしても少しでも高いところがあれば昇らずにはいられない性格なのです。
昇っていくと、そこは窓も何もない、いわゆる国会議事堂の真ん中のピラミッド型の塔の頂上なのでした。
その日は雨模様の一日で夕方の薄闇がすでに漂っていました。
私は、何気なく塔の上から後庭の方を見下ろしながらシャッターを切りました。フラッシュがポッと焚かれました。
それから数分後です。数人の衛視の方が私のもとにあわてて駆け込んできました。
議事堂の塔がピカッと光ったので、「すわっ爆弾か!」「テロリストか!」と騒然となったというのです。
ちょっとしたことでも国会議事堂内の警備体制は瞬時に発動されるのだとあらためて実感したのでした。
日経新聞の記事から30年前の忘れていた記憶が呼び起されました。


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