ようやく4号機、早くも4号機

3月8日の日経新聞社会面に『燃料搬出へ カバー建設』『福島第1原発4号機 来年末メド 取り出し着手』という囲み記事がありました。
「ようやく4号機」とみるべきなのか、「早くも4号機」とみるべきなのか、素人の私には判断ができないでいます。
いずれにしても福島第一原発の事故は、これまであまり知られていなかった事柄があまりにも多かったことに気づかされます。
それは「知らされていなかった」ことが『主』だと思いますが、それもさることがながら、『従』ではあるものの私たちが「知ろうとしなかった」側面もあるのでは、という反省をも突き付けています。
この記事にあるような手順で、クレーンが付いたカバーを製造して、4号機の核燃料が取り出されます。
すると、1号機や3号機といったそのほかの原発からも基本的に同じ手順で取り出すことができればいいのですが、それがどれほど困難に満ちていることかが浮き彫りになります。
いわゆる専門家のみが気づいていたことが、私たち素人の目にも明らかになっていきます。
ことこの段階に至って「知ろうとしない」ことはもはや許されません。現実から目をそむけてはならないというのが原発事故の教訓なのだと思います。
ともかくも4号機の核燃料の取り出しが成功することを、電源喪失という事態が二度と起こらないことを、そして福島原発に再び津波が押し寄せることのないことを祈るばかりです。


Notice: compact(): Undefined variable: limits in /home/na-tive/www/lab_fujii/wp-includes/class-wp-comment-query.php on line 853

Notice: compact(): Undefined variable: groupby in /home/na-tive/www/lab_fujii/wp-includes/class-wp-comment-query.php on line 853