話題にならないTPP

このところ新聞紙上にほとんどTPPのニュースがありません。
毎日のように新聞、テレビでとりあげられていた時ですら、なかなか判断基準を見つけにくかった問題です。マスメディアで取り上げられなくなれば、国民の側にほとんど知識がないままに事態だけは進んでいくことになります。
代表的な論点として、たとえば「コメは大丈夫なのか?」というものがあります。
一俵あたりのコメの基準価格は1万4000円ですが、輸入米はいったい幾ら位なのでしょうか?
人によって、2000円~3000円と言う人もいますし、8000円~9000円と言う人もいます。
その差があまりにもありすぎます。
そもそも輸入米は円レートに大きく左右されますが、それぞれ1ドル何円と言う想定なのかも不明です。
そのうえで、「カリフォルニアには水がないので、それほど輸出はできない」「日本米はおいしいから心配ない」というTPP推進派の意見と「そもそも日本では何十ヘクタールと言う大規模農家がいないし、農地集約も進んでいない。競争できるはずがない」「カリフォルニア以外の州には水が豊富なところがあるではないか」という意見対立があります。
どちらがどういう条件の時に正しいのかが分かりません。
ただ少なくともいえることは、いずれにせよTPPを推進すれば、輸入米は増えます。必ず値崩れは起こるでしょう。
そうでなくとも工業製品以上に農産物はコストダウンが難しいでしょうから、為替変動リスクは税金で補てんすることになるでしょう。
そうした際に、どのくらいの税金が使われるのか?ということを知りたいのです。
また、今後ますますコメの消費量は減少するでしょう。すると小麦消費量が増えるわけですから、そちらの輸入コストがどうなるのか?と言うことを知りたいのです。
知りたいことばかりなのに、もうすでに終わってしまったかのようにTPPが進んでいくかのようです。
日本と言う国は興味のスピードが速すぎる気がするのです。


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