淡水魚の放射能汚染は

私たちが口にするもので、私が一番心配していたのは淡水魚の放射能汚染です。チェルノブイリ事故の際、最も汚染された食物は、植物では「きのこ類」、動物では「淡水魚」だったからです。
当時のソ連の湖(場所はどこだかわかりません)の実測調査で、ストロンチウム90を調べたところパーチというすずき類の魚が最も高い値だったとされています。(「食卓にあがった放射能」七つ森書館)
さて、千葉県水産局は手賀沼の魚類について調べていますが、現在のところすべての魚種について放射性ヨウ素、放射性セシウムともに暫定規制値以下か不検出となっています。
9月25日採取の印旛沼のスジエビ・テナガエビで放射性セシウム58.9ベクレル/キログラム、10月6日採取の利根川のウナギで48.3、11月10日採取の手賀沼のモツゴで115.3です。
暫定規制値は500ベクレル/キログラムですので安心した次第です。
こうした結果は、千葉県のホームページに公表されていますので誰でも見るとことができます。ただし、その際に気を付けなければならない点が二つあります。
一つは、ホームページには注意書きとして、「(全体)は頭・内臓・筋肉等を含む魚全体を測定」「(  )の記載の無いものは、可食部分(筋肉)のみを測定」と書かれていますが、ストロンチウムを測定していないのにこういう記載はあまり意味がないのでは?ということ。
もう一つは、実はチェルノブイリのパーチのセシウムは、事故後キロ当たり4800ベクレルでしたが、2年後の調査では最高8万2000ベクレルまで増えていったことです。
したがって、憤りを感じる現実ですし、漁業関係者には申し訳ない思いでいっぱいですが、調査は相当長期間にわたって継続していかなければならないと思っています。


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