口蹄疫が止まらない(第436回)

8月31日の中国・人民日報にモンゴルでの口蹄疫の発生が伝えられていた。
その記事には、734頭の感染が確認されているとされていた。残念ながら、734頭が牛なのか羊なのかヤギなのかは分からなかった。
それが、今朝の日本農業新聞3面に『モンゴル口蹄疫拡大』の大きな見出しがあった。
それによれば、『同国政府は羊やヤギなど136万頭にワクチンを接種したことが7日までに分かった』
『モンゴルでは日本ほど厳密に発生状況を管理していないため、患畜や疑似患畜の頭数は不明』
とされている。
仮に、実際の感染が136万頭の半分だったとしても70日間で900倍以上に感染したことになる。
9月6日の千葉県議会9月定例会・代表質問 の中で、私はお隣の中国や韓国の状況にも触れた。
『中国では4月20、23日、5月17日に豚の口蹄疫が発生。韓国では今年1月に口蹄疫が発生し、3月に終息宣言を出したもののふたたび4月21日に豚の口蹄疫。5月には牛、6月4日にはイノシシで発生が確認されています』
宮崎県での口蹄疫の最後の発生が7月5日だった。
実は、その後も中国内陸部をはじめアジアでは口蹄疫が発生している。
と言うよりもむしろ、大陸内陸部では『口蹄疫が慢性化している』のである。
そして口蹄疫は、わが国への侵入を水際で防ぐことがきわめて難しい。
畜産という産業を担うことの難しさをいくら強調しても強調しすぎることはない。
われわれは口蹄疫との共存に追い込まれる可能性すらあると考えねばならないのかもしれないのである。


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