日別アーカイブ: 2015年8月5日

噴火速報に頼らない登山を

冬富士気象庁は『4日午後2時から、24時間態勢で監視している全国47の火山を対象に「噴火速報」の運用』(8月5日・日経新聞)を始めました。
この47座のうち、百名山は21、二百名山6、三百名山2ですから、六割強がよく登られている山ということになります。(ちなみに、火山110座では、百名山32、二百名山9、三百名山4)
しかし、実際には登山対象になりそうもない火山が含まれていますので、実感としてはよく登られている山の8割が火山という感じです。
さて噴火速報も、登山者側が噴火リスクを認識していないと、役に立たないばかりか苦情の対象になりかねません。
たとえば、金時山では自衛隊の演習による雷鳴に似た音を聞きますし、武甲山の発破による揺れは相当なものです。
結局、そうした山ごとの知識を得たうえで、登山者が五感を研ぎ澄まして歩くことが大原則であり、その上ではじめて噴火速報が役立つということなのかと思います。