月別アーカイブ: 8月 2015

噴火速報に頼らない登山を

冬富士気象庁は『4日午後2時から、24時間態勢で監視している全国47の火山を対象に「噴火速報」の運用』(8月5日・日経新聞)を始めました。
この47座のうち、百名山は21、二百名山6、三百名山2ですから、六割強がよく登られている山ということになります。(ちなみに、火山110座では、百名山32、二百名山9、三百名山4)
しかし、実際には登山対象になりそうもない火山が含まれていますので、実感としてはよく登られている山の8割が火山という感じです。
さて噴火速報も、登山者側が噴火リスクを認識していないと、役に立たないばかりか苦情の対象になりかねません。
たとえば、金時山では自衛隊の演習による雷鳴に似た音を聞きますし、武甲山の発破による揺れは相当なものです。
結局、そうした山ごとの知識を得たうえで、登山者が五感を研ぎ澄まして歩くことが大原則であり、その上ではじめて噴火速報が役立つということなのかと思います。

誤解増長する「社会保障費自然増」

昨日8月3日の日経新聞に『社会保障費「自然増」の謎』という興味深い記事がありました。
見出しの傍らに『5000億円?1兆円?』という数字が出ています。
社会保障費の自然増が『毎年1兆円』ということが常識のように語られているのを聞くと、私はいつも誤解を招く話だと思うのです。
今回の日経新聞は、囲み記事も載せて『給付費全体は2兆円増』としていて非常に良心的です。
そうなのです。給付費全体は2~3兆円なのであって、そのうち政府予算の歳出部分が1兆円だというのすぎないのです。
ただ単に、自然増1兆円と見てしまうと問題の本質を見誤ります。
政府は、この歳出部分の自然増を5000億円抑えようとしているのであって、仮にそれが実現できたからと言って、社会保障の総額が減るとは限らないという認識が大事なのです。
この認識がないと議会での審議がまるでかみ合わなくなることを議員は自覚すべきでしょう。

ウーマンダイアリー、遅れの理由

本年2月の本ブログに『子育て支援のスマホ用アプリを!』という表題で、仮称「ちばウーマンダイアリー」が本年夏ごろ本格運用すると紹介させていただきました。
昨年の私の本会議質問に関連しての話題でした。
その本格運用が遅れています。申し訳ありません。
理由は、県内10自治体にて試験運用をしながら、モニターの皆さんから意見をうかがっていたのですが、「女性向けだけでよいのか?」という意見が寄せられたのだそうです。
子育てに男性も女性もないということは当然のことです。また、最近は「イクメン」といった言葉も市民権を得てきました。そこで、男性向けの内容も充実させようとのことで運用が遅れているのです。
本年度からは、県内すべての自治体住民の方にモニターになっていただいています。今月末あるいは9月早々には運用ができる予定ですので、楽しみにお待ちください。