月別アーカイブ: 3月 2014

レッド・オーシャンの現実

競争の激しい市場をレッド・オーシャン、競争のない市場をブルー・オーシャンと呼んでいます。
千葉駅から県庁へ向かう途中、たまたまスーパーマーケットに立ち寄った時に「これが大手小売業の、あの業態の店舗だったのか」と気づきました。
話としては聞いていましたが、まさかこんな身近にあるとは思っていませんでした。
ネットで調べてみると、何のことはない松戸市内にも幾つも出店してるではありませんか。
小売業界の激しい競争をあらためて痛感し、これでは八百屋さん、お菓子屋さん、雑貨店といった町のお店は営業継続がどれほど困難かと思いました。

成田国際空港の安全システム

3月8日未明に消息を絶ったクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機は今なお行方不明です。現時点では、テロのような事件に巻き込まれた可能性も否定できません。
そこで、3月12日に常任委員会として成田国際空港の安全システムを視察をさせていただきました。
成田では一日に1万5000個から3万個の荷物を預かるそうです。それらをベルトコンベアーで流しながら、CTのような機械で係員がチェックをします。この検査で安全確認できなかった荷物は別室へ送られ、今度は爆発物でないかどうか化学的検査をします。それでも安全が確認できないとさらに詳しく調べ、さらにさらに安全が確認されないといよいよ爆発物処理する警察官の出番となります。この一連の作業は荷物を開けることなく行います。
これまで爆発物が見つかったことはありませんが、騒然としたことはあると説明を受けました。
担当職員の地道な努力に心から敬意を表します。

休市(きゅういち・卸売市場の休日)の話

松戸市公設卸売市場条例によれば、休日と国民の祝日以外は原則として開場することとなっています。
問題は、休市が物流事情を十分に勘案して決めているのかということです。
例えば、昨年2013年の8月の休市は、「水」「木」「金」の14、15、16日が三連休とされ、その翌日の17日が土曜日であるにも関わらず開場となり、その翌日は日曜日ですのでまた休みでした。
連休の真中の土曜日をわざわざ開場することに、市場関係者には不評でしたし、生産者も出荷に来なければならず、しかもお客さんは少ないという状況でした。
むしろ、三連休ではなく、14、15の二連休と17日の土曜を休市にしてくれた方が良かったとの声が圧倒的でした。
また、本年2014年の初市は1月5日の日曜日であり、物流業者が休みであることを考えると、これもいかがなものかと思います。
休市は市場ごとに条例で決めることができることになっていますが、実際には東京の築地で決めています。築地で決まればそれに従わざるを得ないのです。
この点、関西は工夫して物流を考えた休市を決めていると言います。
やはり、一度きちんと関係者の声を聞き、合理的な市場の休市を決めるべきだと思うのです。

生鮮食品の確保を

2月議会で卸売市場の課題を取り上げたいと思っていました。
そこで、藤沢湘南地方卸売市場に行ってきました。この市場は、まず中央卸売市場だったのを地方卸売市場へ転換を図り、さらに公設の市場であったのを民営化しました。
当日は、藤沢市の現在の担当職員の方々だけではなく、公設時代の職員の方々や施設会社の社長さんにも対応していただきました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
卸売市場は、小売りが禁じられているため市民にはなじみの薄い存在です。しかし、近郊の農家の方々からの集荷、小売店やスーパーマーケット、食堂などへの出荷と、生産者と消費者とを結ぶ重要な機能を持っています。
今年は思わぬ大雪により、野菜などの不足が心配されましたが、私たちの生活を守るために卸売市場の活性化は欠かせません。卸売市場に対する県の支援策を訴えました。

「この島で生きるために」

昨日3月7日15時、気象庁地震火山部は、草津白根山の火山性地震の増加を発表しました。
3月6日16時から7日14にまでの12時間で32回観測されました。
湯釜火口の噴気や地殻変動に変化は見られないとのことですが、火山ガスには要注意です。
さて、このほど大島・三宅島広域間共助推進協議会が『この島で生きるために ジオパークと防災』という冊子を発刊しました。
被災した陸前高田の観光物産協会副会長、大船渡市立博物館長、三宅島観光協会の方たちのインタビュー記事や大島、三宅島の方々の声が寄せられています。
冊子の表題になっている『この島』は、もちろん大島、三宅島のことなのでしょうが、私たちは『日本列島』と受け止めねばならないのだとあらためて思った次第です。