日別アーカイブ: 2009年4月22日

皮肉なる街並み

都内でJRに乗ると私は路地を覗き込む。
電車はたいがい高架を走っているので幾つもの路地の上を横切っていく。
そうして路地、路地を見下ろしながら「これはだめだ」と思う。
あまりにも狭い。狭すぎるのだ。
たまに信号のついている交差点があるが交差する道の一つは一方通行であったりする。
車は擦れ違えない幅なのだ。
そのくせ家や建物はこれ以上ないほど密集している。
阪神・淡路大震災のとき、神戸のこういう狭い道は倒壊した建物が道をふさぎ避難路としてまるで役に立たなかった。
火災の危険性は言うまでもない。
とは言え、再開発できるかと言えば正直なところ無理だろう。
再開発後の需要がコストに見合わない。
すると、この道、この路地が整備されるのはいつのことだろうか?
それこそ地震後か!
まさに本末転倒と言うほかない現実である。