日別アーカイブ: 2008年11月15日

民営化とは片腹痛い(第229回)

静岡県の空港が何かと話題になっている。
一方では地域活性化という課題があり、一方では建設や運営にかかるコストの問題がある。
何が正しい議論で何が誤った議論なのかは結局完成して数年たたないと分からないのかもしれない。
ただ、もう一つ誰も話題にしていない問題があることをここで指摘しておきたい。
この空港に関して、たとえば国土交通省関係の天下り役員はいるのかどうか?いるとすればどういうポジションで何人いるのか?
この点をぜひ明らかにして欲しいものである。
杓子定規に天下りが120%悪いと言うつもりはない。
どうしても能力的に必要な人がいて、みすみす退職によりその才能が生かせないとすればその人を採用すると言うことが100%ないとは言えないから。
ただ、わが千葉県の成田国際空港には確か3人の国交省からの天下り役員がいるし、関西国際空港も中部国際空港にもだいたい同数の役員すなわち経営サイドへの天下りがいる。
はたして全国の空港(もの凄い数であることは以前にこの独り言で書いたが)にどれほどの天下り役人がいるのであろうか?
成田が民営化したといっても天下りは厳然といるのである。
卑しくも民営化したと言う場合は少なくとも天下り役員が100%いなくなてからにして欲しいものである。