日別アーカイブ: 2008年11月6日

小選挙区制の行く末(第228回)

過去にも書いたかも知れないが、どうも小選挙区制度は危ういと言わざるを得ない。
何十年も地元に密着した活動をし、商店会を引っ張り、消防団で汗を流していても、選挙の直前にぽっと隣町からやってきたどういう人か分からない候補者にさっと当選をさらわれる。
私の住む千葉第7選挙区はこんな事態を幾度も見てきた。
要するに、この制度は候補者を問わない制度、候補者は誰でも良いという制度なのだ。
だから、世論調査をしてみるとまだ対立候補が決まってもいないにも関わらず、そのX氏の方が支持率が高いという結果が出たりする。
果たしてそれで良いのかと思う。
何かがおかしいのではないかと思う。
そして、この何かがおかしい選挙制度の結果、たとえば小泉内閣の郵政解散の時のように一方の政党があきれるほど大勝し、もう一方の政党があきれるほど大敗する。
つまり、あまりにあそび がない制度なのである。
小泉さんの郵政解散のときのような非常に分かりやすい対立構図が現出すれば、ふたたび大勝と大敗が実現するだろう。
最悪のケースは、政権交代を飛び越して、限りなく一党独裁に迫ることである。
そろそろ新たな選挙制度構築のときなのかもしれないと思うのである。