医療」カテゴリーアーカイブ

仲野徹著「こわいもの知らずの病理学講義」

2018年2月定例県議会が、2月15日から開会されます。
その代表質問を書くために、厚生労働省から都道府県に来る『技術的助言』を丁寧に読んでいます。
読み進んでいくと、病理学の知識があればなあとしばしば思います。
例えば、その記載が、医師の間では常識なのかどうか、あるいは実施することが簡単なのかどうかなどです。
そこでいろいろ捜しましたところ、ちょうどぴったりの本を入手しました。
取り上げられている分野は限られているものの、これまで疑問に思っていたことが目から鱗だったりします。
特に『がん遺伝子、がん抑制遺伝子、そして、がんの進化』は、山際氏の俳句『癌出来つ意気昂然と二歩三歩』(季語はありませんが)の紹介などもあり、読み物としても面白く書かれています。
むしろ、質問原稿を書くことよりも、読みふけってしまうのが問題でした。

制度改善の試行錯誤続く

今朝の読売新聞は、12月6日に私たちが議会で取り上げた国保の課題について取り上げていました。
国は、全国の都道府県に国保改善の取り組みを競わせることにしました。
競うのが、改善の「取組み」なのか、改善の「結果」なのか、何とも微妙です。また、そもそも競わされる方は心穏やかではありません。
それらすべてを置いておいたとしても、競争の条件は公平なのかという疑問が残ります。
都道府県は人口も面積も医療施設の配置状況も医療スタッフの人数も何もかも違います。おのずと県ごとに有利不利が生ずるでしょう。
しかし、本当の問題はこうした現状分析ではなく、対案が出せないことなのです。
こうすれば医療費の削減でき、かつ現行制度を維持できるという妙案が見つかりません。
国民一人一人が考えなければならない課題だとすると、財政面の都道府県への移行が正しかったのかどうか。競争の結果、何が待っているのか。
改革の道は半ばにも達していません。

松戸市立総合医療センター竣工

20171125市立総合医療センター今日は、松戸市立総合医療センターの竣工記念式典が行われました。
いよいよ来月の12月27日には開院の運びとなります。
これまで市議会病院検討委員会が80回も開催されたとのことです。
実は、この検討委員会は、私が市議時代に立ち上がり、私もその時の委員でしたので感慨無量です。
当時の病院長とともに、全国各地の公立病院を視察した時のことが思い出されます。
病院経営は、診療報酬に大きく左右されますが、医療レベルを維持しながらの経営健全化への努力をお願いいたします。
松戸市民はじめ患者さんの安心に努力されるすべてのスタッフの皆様へ心からエールを送らせていただきます。20171125NICU

骨髄ドナーに支援を

20170824ドナー記事今朝の読売新聞に『骨髄移植 ドナー支援金』『促進へ県が事業 本人や事業所に』という記事が掲載されました。
これまでドナーの普及にご苦労されてきた全ての皆様に、心から敬意を表し、お祝いを申し上げます。
2016年9月議会(10月3日)に、私は以下の質問をしました。
『骨髄ドナー登録者の負担を軽減して、次の段階として、それによって骨髄ドナーを支援しようという意識を県下54の市町村へ浸透させることこそ重要だと思っています。(略)そこでお伺いいたします。
 第1に、千葉県としても骨髄ドナーの負担軽減を図る事業を行うべきと思うが、どうか。
 第2に、ドナー登録をふやすために、知事から県内事業者に対して、ドナー休暇制度やドナーに対する勤務上の配慮をしてもらえるような発信をしていただけないか。』
県の事業化は大きな一歩だと思います。いよいよ次の段階に入ります。
県下の自治体の協力を、いやまして強く訴えてまいります。

小児救急電話相談

小児救急電話5月3日の千葉日報1面トップ記事は『県の小児救急電話相談 時間延長で件数1.6倍』というものでした。
お子さんの急な体調不良やケガへの対処法は、電話によって相談することができます。
ところが、相談時間は夜7時から10時までの3時間であり、これでは、県民の安全安心に応えられないというのが私たち公明党の主張でした。
この県の現状に動きが出たのが、平成27年9月議会でした。代表質問で登壇した塚定良治議員が県知事に訴えました。
『現在の3時間の相談というのは、全国最低レベルであります。実施から11年を迎える本事業も、見直しのときが来ているのではないでしょうか。(略)夜間いつでも相談できる体制の整備に踏み出すべきであると考えますが、どうでしょうか。』
これに対して、森田知事は『関係者の意見も聞きながら、相談時間の延長について検討してまいります。』
この結果、28年度から夜7時から翌朝6時までの延長となったのです。
また、皆様と共にに安全安心を一歩進めることができました。今後も皆様のお声に応えてまいります。