口蹄疫に思う(第450回)

今朝の千葉日報1面に『発生後72時間で埋設 県が口蹄疫マニュアル策定』という記事があった。
先ごろ、宮崎県で発生した口蹄疫について、終息までの四ヶ月間の宮崎県や国の対応についての検証結果が公表された。
今回の口蹄疫発生は早期防疫体制に数多くの教訓をもたらした。
宮崎県の畜産家たちは経済的には当然として、精神的にも肉体的にも言葉に尽くせぬ被害を被った。
また、関係者の涙ぐましい毎日は想像に余りある。
そこで、私は9月6日の県議会代表質問の中でこの問題を取り上げたのである。
『宮崎県のJA尾鈴は日本養豚協会を通じてワクチン接種を農水省に要請しています。これは5月6日のことです。
さらに4日後の5月10日にも赤松農水相が宮崎入りした際に畜産農家がワクチン接種を訴えました。
ところが、その方針が決定したのは何と2週間もたった5月19日のことです。あまりにも遅い。
現場は、打つ手を求めていたのではなく、実は打つ手を逆に提案していました。
ところが、宮崎県は「それは確認する」と言う。国は「協議する」と言う。
そして、返答がないままどんどん遅れてしまった。
最終的には県や国への確認に手間取っている間に感染が拡大していくことになりました。
この教訓を生かすには、情報窓口の明確化と対策のマニュアル化しかないと思います。
本県においてこの点はどうなっているでしょうか?』

千葉日報が報じるように、このたび千葉県はマニュアルを策定した。
もちろんマニュアルが策定されたからと言って、口蹄疫が防げるわけではない。
ともかく発生がないことを切に切に祈らずにはいられない。


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