福祉の『救命救急センター』

いすみ市の『夷隅ひなた』中核センターを訪ね、池口所長から現場のお話を色々と伺ってきました。
中核地域生活支援センターは、私はまさに福祉分野での『救命救急センター』だと思っています。
医療分野における救命センターは、内科、外科(それも脳外科、心臓、整形等々)、小児科、麻酔科などともかく広範囲な分野の医師や医療スタッフがチームで救命措置を行います。
チームでなければ成立しない救命の最後の砦なのです。
一方、中核地域生活支援センターもワン・ストップの総合相談が使命ですので、ありとあらゆる相談が飛び込んできます。
2010年の活動白書によれば、最も多い相談内容は『介護・支援サービスを受けたい』で、以下『家族関係の悩み』『経済的困窮』『話を聞いてほしい』『仕事がない』『健康不安』『介護・子育ての悩み』『医療を受けたい』
『人間関係の悩み』『ひきこもり』『医療にかかわるトラブル』『介護支援サービスにかかわるトラブル』『家庭内での暴力行動』『住まいにかかわるトラブル』と、多いものを拾ってみただけでも非常に多岐にわたっています。
いずれにしても、すでに中核センターの相談件数は年間87427件。この件数は年々増え続けています。
つまり間違ってもやめることのできない事業であり、活動です。
この千葉県独自の大事な事業は、全国に広がっていくことが期待されます。
私たちもそういうつもりでしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
しかし、それにしても『中核地域生活支援センター』という名称は『地域包括支援センター』と非常に紛らわしく、覚えにくい名称です。
何か愛称を考えるべきなのではないでしょうか?


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