放射能標識の勘違い？

週刊東洋経済９月１０日号を読んでいたら、どうしても目が行ってしまう写真がありました。
『カウントダウンZERO』という映画を紹介する写真です。
核兵器の危険性を警告したドキュメンタリー映画だそうですが、そのポスターがちょっとおかしいのです。
黄色地に黒い三菱のような放射能標識があります。その真ん中の丸が黒丸ではなく、地球がデザインされていて、その地球の周りに、アルファ線、ベータ線、ガンマ線を表した黒いマークが描かれ、その下にはWARNINGと書かれています。
私が「おかしい」と言ったのは、放射能標識のアルファ、ベータ、ガンマ線を表した黒いマークが、真上・右下・左下に書かれていたからです。
ときどき間違える人がいて、この３つの黒いマークはこのページの写真のように真下・右上・左上が正しいのです。
それを１８０度逆にしてしまう間違いは、この映画のポスターに限らずまま見られます。
放射能が大変な話題になりましたとき、各出版社は争うように放射能本を出しました。
たとえば別冊宝島編集部編『世界一わかりやすい放射能の本当の話』という本も放射能標識が上下逆さまになっていました。
緊急出版ということで相当あわてたのだと思います。
上下逆さまのマークを見ると、なんとなく内容の信ぴょう性が気になってしまいます。
限りなくおせっかいに近いのでしょうが、どうかお気を付けください。