何年先まで見通すか?

松戸市立病院の建替え問題がクローズアップされています。
専門家や市民の代表での検討委員会では600床という規模が必要という結論でした。
ところが、提言では触れられていませんでしたが、将来の高齢化を考えるとはたして600床で足りるかという問題提起もありました。
本当は、松戸市の高齢化の状況が知りたいのですが、さすがに情報がありません。とりあえず千葉県の状況を見てみたいと思います。
【人口減少について】
平成19年5月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した『日本の都道府県別将来推計人口』によれば、2020年代の後半にはすべての都道府県で人口が減少するのだと言います。
わが千葉県は、2015年までに人口が減少する42道府県に入っています。
この段階で人口が増えているのは、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、沖縄県しかありません。
【生産年齢人口について】
15歳から64歳までを生産年齢人口と言います。
千葉県の生産年齢人口は、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県に次いで第6位です。
人口で見ればそうなりますが、全人口の中に占める割合の2005年から5年ごとに全国順位を見ていくと、2005年では第4位の多さです。
その後は4位、10位、7位、8位、9位、10位とじりじり下がり続けます。
【老年人口について】
老年人口の占める割合の多さを見てみます。
2005年の段階では43位ですが、以下、41位、38位、38位、38位、38位、29位と少しずつ老年人口の割合が多い県に移行してきます。
以上を概括すると、全国的に見て千葉県は人口は減りにくいのに、生産年齢人口は下がり続け、老年人口は上がることがわかります。
やはり病床は多いほうがよいようです。そして、どこまで増やすのかは、医療スタッフの確保状況と財政事情ということになるのでしょう。
もっとも、今から30年先の話まで現代の我々が判断するのも相当無理があるような気もします。


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