『七夕豪雨』から50年

今年もまた豪雨に襲われています。7月6日から7日にかけて9府県にわたり大雨特別警報が出されました。
「台風」でもなく、「関東地方の梅雨明け」という認識からは導き出せない大きな災害となっています。
これほど広範囲では国交省のTEC-FORCEも力を分散せざるを得ないことと思います。
一日も早い災害の終息とライフラインの復旧を祈らずにはいられません。
『七夕豪雨』と言えば、1974年に静岡を襲った大災害です。この時は25年の歳月をかけて大谷川放水路が造られました。
以前にも書いたことですが、夜間は雨が強まる傾向があります。温度が下がり雨滴が生成しやすくなり、雲の上部が冷えて上昇気流が起こりやすくなります。
したがって、「これだけ降ったのだから夜はやむだろう」とはならないのです。
梅雨末期とは言え、前線の活発化だけでこれだけの大被害をもたらすことを再認識しました。
数々の河川氾濫や土砂崩れを防ぐためにどのような具体的なハード対策が必要なのかわかりませんが、どのような事業であれ年月を要します。
しかし、知識と教訓の伝達は、私たちの姿勢次第でそれほど時間をかけずにできるはずです。
やれることを着実に実行する。新たな犠牲者を出さない努力を続けてまいりたいと思います。


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