地方が輝いていた時代

石川県出身のYさんから『金沢の気骨』(北國新聞社)を貸していただきました。
著者の山出保氏は元金沢市長。金沢の文化に対する誇り、地方自治に対する自負などがビンビン届く本でした。
この本を読んで、わが国の歴史の中で地方が輝いていた時代はいつだったろうと思いました。
戦国大名が守護大名にとって代わった時代、すなわち信長や信玄などにとっては、自分たちのことは自分たちで決めるのが当たり前だったはずです。
また、少なくとも平成の当初は「地方主権」へという流れがありました。
ところが、現実は大変厳しいもので、地方選挙の実施のたびに投票率は落ちていく一方です。
私たちが地方政治への関心を失っている時代に、地方が輝くはずもありません。
医療や介護、子育てや教育という、私たちの生活に密着した現場は「地方」であり、その課題解決の第一歩は地方から声を上げることです。
地方政治を共に考えることの重要性をさらにさらに訴えていかねばと猛省した一書でした。


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