遥かなる富士

明けましておめでとうございます。
かつて、冬富士を目指したことがありました。
最終電車で富士吉田駅に降り立ち、あとはひたすら歩くのみです。
誰一人いない夜の駅前通りの坂を登っていきます。
登山口に着き、山道に入りますが、なかなか登りにはなりません。
やがて、広々とした平原に出て、遥か彼方に黒い富士が現れます。
ああ、あそこまで歩くのかと気の遠くなる思いがしました。
遥か彼方の富士の中腹あたりにポツンとちらつく灯が見えます。それが五合目なのでした。
私は夜を徹して歩きました。どのくらい歩いたか、眼下の闇の底に河口湖が灯が美しく湖の形を浮かび上がらせてくれます。
そうして、ようやく夜が明ける頃に五合目にたどり着くのです。
山頂はまだまだ遠いとはいえ、一歩また一歩と足を運べば、あれほど遥か彼方に見えた五合目に必ずたどり着くのです。
本年も、ともかく地道に真面目に一歩一歩進み行く一年にして参りたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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