酒田の大火と「時雨」

本日、10月29日は39年前(1976年)に酒田の大火が起こった日です。
死者1名、負傷者1003名、焼損1774棟、焼損面積15万2105平方メートルでした。
この酒田以後、いわゆる気象災害としての大火は起こっていません。
これまでの日本海沿岸での大火は、台風や発達した低気圧が日本海を進むときに起こるフェーン現象によるものでした。
ところが、当日21時の天気図を見ると、津軽海峡に992ヘクトパスカルの低気圧があり、等圧線から酒田に強い西風があったことが見て取れます。
秋はシベリア寒気団が発生・発達する季節であり、この寒気が流れ出て日本海で水蒸気が供給され降雨となる、これを「時雨」と呼んでいます。
私たちの時雨のイメージは「冬の通り雨」ですが、一説によると「し」は風のことで、「くれ」は狂うという意味だそうです。
つまり、酒田大火の原因は「フェーン」ではなく、「時雨」でもなく、「しぐれ」だったということになります。


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