九都県市の曖昧さ


11月29日に九都県市首脳会議が開催され、総理あてに『地方分権改革の実現に向けた要求』が出されました。
九都県市とは、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県と横浜、川崎、千葉、さいたま、相模原の4市のことですが、私には今ひとつその性格が分かりません。
政令市は都市でしょうが、都県は都市部だけではなく地方部も包含した団体です。おのずと性格は異なります。
今回の総理への『要求』にもその矛盾点が出ています。
『地方法人特別税及び特別譲与税の確実な撤廃等』という要求がありますが、その中で『都市部の財源を奪い、その税収を地方間で水平調整』するのはおかしいとしています。
また『財源に応じた権限移譲』という言葉が出てきますが、これは権限よりも財源が多い場合の表現であり、こういうことを言えるのは東京都だけです。ほかの団体はすべて権限に見合った財源を渇望しています。
九都県市という(関西広域連合と異なり)議会もない何となく都市部風な仲間うちの集まりで、総理にこのような要求を出すことは、私は疑問に思います。
千葉県は都市部のみではなく地方部をも代表する団体です。むしろ、都市のことは都市に任せ、地方部の応援団であるべきが県なのではないでしょうか。


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