平成26年度の税収規模は?

12月に入り、来年度予算案に関する記事が散見され始めました。
今朝の千葉日報には『新規国債、42兆円規模』という見出しです。
『政府が2014年度予算案で新たな借金となる新規国債の発行額を、13年度当初予算より1兆円程度減らし、42兆円前後とする方向で検討に入ったことが7日、分かった。消費税増税などで税収が大きく増えることが主因。』という記事でした。
好景気の時こそ財政再建を進めねばなりませんが、平成26年度はどの程度の税収になるのでしょうか?
ここ30年間の税収の推移を見るとピークは4つほどありました。最も税収が多かったのはバブルの絶頂期で、平成2年度は60.1兆円でした。以下、平成9年度53.9兆円、平成12年度50.7兆円、平成19年度51.0兆円です。
税収が増加すると期待される来年度は、記事によれば『50兆円を突破する見通し』だそうです。
しかし、これは消費税増税分の4兆円が含まれていますので、それがなければせいぜい46兆円なのです。
平成元年度から24年度までの間で、税収が46兆円を超えたのは16回、超えなかったのは8回、平均税収は49.1兆円です。
すると『税収が増える』という認識でよいのかどうか、相当疑問だと思わざるを得ないのです。


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