病院がなくなるということ(第254回)

2月19日、プラザ菜の花で開催された市民公開シンポジウム『安全と医療確保の街づくり』に参加した。
盛りだくさんの内容で濃密な時間であった。
そのなかで考えさせられたのは順天堂大学医学部附属浦安病院の木所明夫がん医療センター長の報告だった。
この3月31日に浦安市川市民病院がいったん廃院となるという。
344床の病床がいきなり50床になり、公立病院が民営化される。
すると現在でも毎日2000人からの外来患者が来る順天堂の浦安病院にさらに大勢の患者が殺到するだろう。
そのときに浦安病院の医療体制が持つかどうか。
最悪の場合、東葛南部の地域医療が崩壊するかもしれないと言う危機感がひしひしと感じられた。
たとえば銚子市は市立病院の廃院が市長リコールにまで発展し、近々住民投票が行なわれる。
しかし、たとえ市長が替わったからといって病院が新設なるはずもない。
こうした地域医療の危機がすぐお隣の市川市や浦安市で起っている事実を真正面から受け止めねばならない。
仮に、松戸市において数百病床規模の二次救急病院がなくなったらどうなるだろうか?
ぞっとする仮定である。
われわれの住む地域の医療資源はどこにどれだけあるのか?
こんな基本的な診療機能情報すら私たちは持っていないのである。
ともかく、こうした私たちができることから先ず手をつけていくことが大事だと痛感したのである。


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