壁に耳あり障子に目あり

日経ビジネス2009年7月20日号に非常に興味深い記事があった。
それは『民主党特集』という企画記事の中の民主党と経団連トップとの「政策を語る会」でのやりとりである。
まず、岡田幹事長が温暖化ガスを2020年に1990年比で25%削減すべきと語ったのに対して、経団連側が失業者の大幅な増加、可処分所得の減少、光熱費の増加など多大な国民負担の増加を懸念する。
同様に、民主党の政策である製造業派遣の原則禁止についても経団連側は苦言を呈し、さらには民主党の社会保障制度に対して財源の具体的な道筋をつけるよう求めた。
さて、私が興味深く思ったのは、次のくだりである。このように書かれている。
『そんなやり取りを壇上で聞きながら、民主党の藤井裕久・最高顧問は心の中でつぶやいた。「経団連も、やはり利益集団に過ぎないな」
この記事を読んだときに思わず私は吹き出してしまった。
何故かと言うと、この「政策を語る会」のテーマの一つに『企業団体献金の禁止』問題があるのだ。
民主党は企業団体献金を3年後に禁止するという。
経団連側は、何故3年後なのかと問いただす。
すると民主党の政務調査会長は、今やめるとわれわれも干上がってしまう。だからこの3年間はこれまで以上の寄付をお願いしたいと頼むのである。
「経団連も、やはり利益集団に過ぎないな」と思っている張本人がその利益集団から寄付をせびる のである。
まさに厚顔無恥としか言いようのないやり取りである。
これらは日本経団連のホームページにしっかりと掲載されている議事録から見ることができる。
もしかしたら、民主党側は議事録が公開されるとは思っていなかったのかもしれない。
議事録が公開されると知っていたら、こんな本音はあからさまにしなかった?かも知れない。