震災から1年7か月後のセシウム

夜遅く帰宅すると県庁からファックスが届いていました。
送信元は、千葉県環境生活部自然保護課と千葉県農林水産部農村環境整備課の連名です。
『野生鳥獣肉の放射性物質検査結果について』という表題で、印西市で捕獲された野生のイノシシから、キログラム当たり100ベクレルを超える放射性セシウム(それでも120ベクレルですが)が検出されたという内容です。
千葉県内には4か所の野生獣肉処理加工施設がありますが、現在そのすべてでイノシシ肉の出荷が自粛されています。震災前は東京の有名シェフの店に出荷して地域活性化のシンボルだったところもありましたので残念でなりません。
こうしたセシウムの被害は実は思わぬところにも及んでいます。
原発に代わる新エネルギー発電として期待されている分野にバイオマスがあります。
千葉県市原市の三井造船には、日本最大規模の49900キロワットのバイオマス発電施設があります。(写真参照)
一口にバイオマス発電といっても、本格的に100%木質チップなどを使っているところもあれば、バイオマスとは言いながら石炭や古タイヤなどにバイオマス由来のモノを若干混ぜて発電しているところもあります。ちなみに市原の三井造船は建築廃材を使用しているのでバイオマス発電だと胸を張れます。
さて、そうした木質系の発電所の中で間伐材を使用している発電所がいくつかあります。震災以後、この間伐材に放射性物質が付着して焼却灰から高濃度のセシウムが検出されてしまいました。したがって、現在は間伐材のみを使用した発電は行えておりません。
つまり、脱原発のためのバイオマス発電にまでセシウムが影響しているという実に皮肉な話となっているのです。
私たちは、このセシウムの影響を数十年先まで覚悟しなければなりません。これからも思わぬところに影響が出て来る可能性があります。しっかり監視していかねばと思います。


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