ローカル紙も勉強になる第346回)

ときどき無作為にローカル紙を読むようにしている。
これが馬鹿に出来ないくらい勉強になるのだ。
たとえば、今日(何と今日は22年2月2日だ!)の中國新聞。
7面(中国経済)に『広島駅 アッセ運営会社合併へ』という記事があった。
「JR広島駅の新幹線名店街などを運営する中国SC開発は4月1日、同駅ビルの専門店街「広島アッセ」を運営する広島ステーションビルを吸収合併する。消費低迷の中で運営を効率化する一方、営業部門の人員を増やし、テナント誘致や販売促進を強化する。」
これまでの常識として、新幹線の停車駅は勝ち組、そうでないところは負け組 というセオリーがあった。
ところがこの記事は、いよいよそのセオリーが崩れてきたというのである。
ここで問題は、ではなぜセオリーが崩れてきたのか?である。
こうしたことを考えることが勉強になるのである。
たとえば、この記事には「JR西日本によると、両者が運営する駅ビルの商業施設は、景気低迷や新幹線の乗客減の影響で土産物や飲食などの売り上げが減少傾向にある。」という分析も書かれている。
調べていないから明確にはいえないが修学旅行が減っているのかもしれない。少子化や海外化の影響もあるかもしれない。
マツダ自動車の影響もあるかもしれない。
もしかしたら広島カープの影響かもしれない。
色々考えられるが、私はズバリ!隣接する府中町に出店したイオングループの影響だと思う。
もう何年も前のことだが、青森県下田町の巨大ショッピングセンターを訪ねたことがある。
全国各地に同様なショッピング施設が誕生し始めた頃のことだ。
郊外に巨大なショッピングセンターが誕生し、いよいよ駅前商店街がシャッター通りになる。
わが国の小売業界は全国規模でこの道を突き進んできた。
広島アッセにも府中町にも行ったことのない者の勝手な想像であるが、私はまったく同じ現象だと思う。
私の住む松戸にしてもそうだ。お隣の三郷市に二つも巨大ショッピングセンターが誕生した。
どちらもものすごい賑わいだという。
この瞬間にも、日本列島のどこかの郊外を虎視眈々と狙う人物がいるのであろう。
そして結局、勝ち組は巨大資本であり、巨大資本に国籍はなく、悲しいかな地場産業は衰退していくのである。


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