議会改革へ第一歩を

各地の市町村議員と話していて驚いたことがあります。
それは、『議会選出の監査委員は議長経験者でないとなれない』という不文律があるということでした。
最初、某町議会議員から伺ったときは、「何ですか?それ!」とびっくりしましたが、そこは千葉県内でも小さな町でしたので、『世の中には遅れた地域』があるんだなあと思ったのでした。
ところが、つい最近になって複数の市や東京に近いところの市でさえも全く同じ慣習があると知って、少なからずショックを受けました。
議長を経験しないと監査委員になれないとするならば、監査委員というポストは、まるで議長後の『あがり』のポストです。
もし、議長経験がなければ行政の仕組みもわからず監査なんてできないという理屈だとすれば、議長経験者にどれほどの行財政知識があるか伺いたいものです。
監査委員になる議長経験者には行財政知識についての試験を実施するよう住民は要求すべきでしょう。
それに本気で、『監査には行財政知識』が必要だというのなら、そもそも議会から選出するのではなく、会計士などの専門家を監査委員にすればよいだけのことです。
議会から選出する意味は、普通の社会人としての感覚や発想でも良いということだと思います。議長経験者のあがりのポストにする意味はどこにもありません。
せめてこうしたところから議会改革の第一歩を踏み出してもらいたいものだと思います。
千葉県も松戸市も議長経験者が監査委員になっていませんでしたので、私はこの事実にこれまでまったく気づきませんでした。
私はこれまでも主張してきたとおり『議員は議会という行政をチェックする場を与えられているのだから、監査は専門家が専門家の目で実施すべきもの』だと思います。


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