どうしたいのか?国民健康保険(第402回)

現在、市町村国保を都道府県に移行しようと言う流れがある。
しかし、乗り越えなければならない課題が多々存在する。
たとえば、国保加入者の80%以上が65歳以上と言う構成員の問題がある。
つまり保険料収入だけではまかない切れず、支出の方がどうしても多くなるという問題である。
これは市町村国保を束ねて都道府県で運営したとしても解決される問題ではない。
さらに、その先の問題がある。
国保の支出が保険料収入より小さいので当然赤字になるが、その赤字は公金から100%補填されるわけではない。
これが社会保険料の社会保険料たるゆえんのもので、ほぼ間違いなく保険料の値上げが加味される。
つまり被保険者からも少しは取りますよという形になる。
すると保険料が上がるので保険料を払えない人が出てくる。
未納者が増えるとさらに国保財政は赤字となる。
赤字となると保険料が上がる。
この負のスパイラルをどうやってとめるかという問題がある。
現在、全国平均の保険料収納率は85%強くらいだろう。
市町村国保が都道府県に移行したとしても収納率が増えるとは到底思えない。
そうなると、そもそもそんな収納率の保険料で良いのかという根本的な問題にも行きあたる。
前回の第401回「ふじいの独り言」で述べた後期高齢者医療制度ばかりではない。
国全体の医療についても民主党政権はどうしたいのか?
国民に明らかにして欲しいのである。


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