行政の保有財産の活用は?

私自身、行政に対して不必要な県有資産は売却すべきだと主張しています。
使用しなくなった県職員住宅などはまさに売却対象であって、私が言うまでもなく千葉県も積極的に売る方針を立てています。
昨今の千葉県財政の厳しさを考えれば、ある意味議論の余地のない結論であり、この方針について議会で反対を表明する人を見かけたことはありません。
しかし、別の角度から考えると本当にそうなのかという議論が実はあります。
それは、活用されていない県有地があるとして、この土地を保有するコストが十分に低かったとしたら持っていてもいいではないか、という理屈です。
かつて、旭化成の社長だった宮崎さんがそういう考え方から、高度成長期に現金ではなく土地を保有していたことがあります。その結果、旭化成は研究開発費の捻出に土地の売却益をあてていたり、同社の財務体質は常に優良だったという話を聞いたことがあります。
地価が右肩上がりでなくなった今日では許されない企業行動なのかもしれませんが、仮に土地の保有コストが十分低ければありうることです。
そして、保有土地がいつでも売れる財産であれば、将来世代のために売らずに残しておくべきという意見があってもよいでしょう。
将来世代のためにということまでいかなくても、地価の低迷するときにあわてて売るのはいかがなものか、という意見はあります。
千葉県にせよ、市にせよ国にせよ、資産を売却するときには「ちょっと待てよ」ともう一度立ち止まって考えることが必要のようです。


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