国民体育大会の謎(第421回)

第65回国民体育大会「ゆめ半島千葉国体」 が無事終了した。
今回の一番の特徴は、施設整備費を最小限に抑えたことだろう。
前回の新潟国体の203億円、前々回の大分国体の166億円に比べ、今回は45億円と過去5年間のうちで最小だった。
経済効果も過去5年間で最少の320億円だったとのことだが、これはいたしかたない。
さて、国体というといつも疑問に思っていたのが、『なぜ開催県が総合優勝するのか?』ということである。
今回も天皇杯、皇后杯を千葉県が獲得した。
前回は新潟県だったし、前々回は大分県だ。
ずっと遡って行くと、昭和52年の青森国体で天皇杯は青森県だったものの皇后杯は東京が取っている。
つまり昭和53年以降はずっと開催県が両杯を獲得しているのである。
いかなる採点方法なのだろうか?
今回初めて知ったのは、おおよそ以下のような内容であった。
まず競技ごとに1位が8点、2位が7点、以下3位6点、4位5点、5位4点、6位3点、7位2点、8位1点という競技成績の点数がつく。
これとは別に、競技に参加すると参加点として10点がつく。
そして、開催県は必ず参加はできる。
以上のような成績決定方法なので、開催県は参加すれば10点がもらえるのに対して、その他の都道府県は8位以内に入らなければ参加点がもらえないというわけなのである。
分かってみれば・・・・という感が無きにしも非ずである。
ちなみに開催県以外で天皇杯を獲得しているのは、第10回(昭和30年)以降では千葉県と東京都だけである。


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