日別アーカイブ: 2017年12月5日

公金運用の勝者と敗者

今朝の日経新聞に千葉県の公金運用益が低下との指摘がありました。
私は、これまでいかに運用益を上げるかという観点から、県に対していくつもの提案をしてきました。
たとえば「一括運用」など実施していただいたものもあれば、未実施のものもあります。
2015年6月議会で、私は大要以下の発言をしました。
『公金管理方針には不満な点があります。債券のところにこう書かれています。「金利変動による差損を回避するため満期又は期限まで持ち切ることを原則とする」。歳計現金の記述にも同じ文言があります。
しかし、今持っている債券よりももっと有利な債券が市場に出ることがあります。すると、手持ちの債券を売って有利な債券を買うというごく当然のことが行われてしかるべきだと思います。つまり、買いかえることによって、結果として県民の利益を増大させることができます。したがって、私は「満期又は期限まで持ち切る」ことにこだわる必要はないと考えます。
 このような債券の入れかえについて、どう考えておられるのかお尋ねいたします。』
私は、債券の買いかえなしにはなかなか運用益を上げることはできないと思います。
ただ、この運用競争をあおりすぎると、信用度の高い自治体が、別の自治体の債券で金利を稼ぐこともあり、「ふるさと納税」と同じ構図の自治体間競争になってしまいますので注意が必要です。