日別アーカイブ: 2016年6月10日

自治体財政の監視を

犬吠埼縮小銚子市は、財政悪化が懸念される県内自治体の一つです。その銚子市について、6月9日付の日経新聞は『銚子市、5年ぶり黒字』と報じました。2015年度決算で当初700万円の赤字を見込んでいたところ、実質収支が5億3600万円の黒字だったとの記事でした。
しかし、記事によれば14年度には水道事業会計から4億2000万円の借入、15年度は退職手当債の借入をしています。
自治体財政においては借金をすると歳入が増え黒字化するという仕組みであることを知っておかねばなりません。
ただ、銚子市が財政運営に失敗したと単純に捉えるのも間違いです。自治体の財政悪化は生産人口の減少によるものがほとんどなのです。
逆に言えば、人口が増加している自治体は、多少財政運営に失敗しても見過ごされる危険性があるということです。
人口減少時代は、まさに議会のチェック機能が試される時代です。常に財政の監視を肝に命じたいと思います。