2010年1月12日、中米の最貧国ハイチをマグニチュード7.0の地震が襲いました。
インフラ整備の遅れている国が巨大地震に襲われた時、どれほど悲惨かということをハイチの写真で見ることができます。
ニューズウィーク(2010・1・27号)には、遺体収容所に収まり切らない大勢の死体の写真が掲載されています。まさに地獄図です。
世界の大地震の死亡率の調査があります。1995年の阪神淡路大震災は0.17%でした。
1999年のトルコ・マルマラ地震が0.095%、台湾集集地震が0.1%、2008年の中国四川大地震が0.097%でした。
これに対して、ハイチは実に6.0%だったのです。
東京は、わが国で最も耐震化が進んでいる都市ですが、それはあくまで都心に限られ、周辺はハイチとそう変わらない耐震性の木造住宅であることを認識する必要があります。
経済力こそ強力な災害対策であると言うのは果たして言い過ぎでしょうか。
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