日別アーカイブ: 2013年12月26日

読書は電車の中で - 今年の3冊

私は、昔から本を読むのは電車の中というのが習い性になってしまっています。逆に机に向かって読むということができないのです。
今年読んだ本は108冊なので、結構電車の中で過ごしたのだなと思います。
さて、今年読んだ本で面白かったのは、内村鑑三の「後世への最大遺物・デンマルク国の話」(岩波新書)です。あの時代の雰囲気が読み取れる興味深い本であると同時に現代のわれわれの心に響く本だと思いました。
2冊目は「東大のディープな日本史」(中経出版)です。学生時代に歴史を勉強しなかった私には特に面白い本でした。また、なるほど東京大学は知識偏重ではなくいわゆる頭脳明晰な子を選ぼうとしているなと感心しました。
お奨めしたい3冊目は「将棋の子」大崎善生(講談社文庫)です。もうずいぶん古い本です。私自身もブックオフで105円で手に入れました。
全国各地から天才と称賛された少年たちが日本将棋連盟奨励会に集い、そこで過酷な闘争を繰り広げるノンフィクションです。
勝ち残った少数の彼らにとって、また敗れ去った大多数の彼らにとって、必然的に勝者と敗者を生む『将棋』とは何だったのか、深く考えさせられる本でした。