日別アーカイブ: 2011年4月23日

信号機設置の難しさ

信号機設置要望が多数ある。

予算から見ると、松戸市内でせいぜい年間3機程度しか設置できないにもかかわらず要望数はあまりにも多い。

しかし、ここで述べたいのはそういう難しさではない。

信号機を設置すると必ずそれを回避しようとする自動車の流れができるということである。

たとえば、信号機設置によって、これまで自動車が入ってこなかった住宅地内に車が入ってくるようになる。これまで車が走らなかった狭い路地を走るようになる。

信号機設置当初は間違いなく安全が確保できる。しかし、やがてその信号機を回避するルートを見つける車が出てくる。その車の後をついて新たな車がそのルートを走るようになる。そして、別の思わぬところで危険が増大する。

これは信号機設置だけではなく、信号機の歩車分離化においても見られる現象だ。まったくもって、これでは何のための信号機設置かと思う。

しかし、残念ながら現行法令ではこの問題を防ぐのは非常に難しい。

したがって、信号機設置や歩車分離化においては、その信号を回避できるルートの有無の確認が必要である。そして、将来的にも安全の確保がなされることを確認しなければならない。

さらに、私はかつて(平成19年12月議会)住宅地内の生活道路の速度制限30キロ以下について提案をしたことがあるが、今の法令で可能なのはそのくらいでしかないように思うのである。